――成長とは、重たい挑戦ではなく小さな発見の積み重ね
人生で成長していくとは、どういうことなのだろうか。
能力が上がることか、収入が増えることか、肩書きが立派になることか。
どれも分かりやすい指標ではあるが、本質ではない気がしている。
僕は、人生の成長とは、
問題を見つけ、その問題を解決していくことの繰り返し
これに尽きるのではないかと思っている。
成長は「問題発見」から始まる
多くの人は、問題が起きることを避けようとする。
トラブルがない状態を「安定」と呼び、問題が起きることを「不運」だと考える。
だが、成長という観点で見れば、問題がない状態は必ずしも前向きではない。
なぜなら、問題が見えない状態は、学びが止まっている状態でもあるからだ。
問題を見つけるというのは、今の自分ではうまくいっていない点に気づくこと。
あるいは、「もっと良くできるのではないか」と違和感を覚えることだ。
それは決してネガティブなことではない。
むしろ、感度が上がっている証拠だ。
大きな問題を探す必要はない
ここでよくある誤解がある。
「成長するには、重大な問題に挑まなければならない」
「人生を変えるような大きな挑戦をしなければ意味がない」
だが、必ずしもそうではない。
成長に必要なのは、常に重い問題を抱えることではない。
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なぜこの作業は時間がかかるのか
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もっと分かりやすく説明できないか
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この考え方は本当に正しいのか
こうした小さな問いで十分だ。
むしろ、日常の中にある「ちょっとした違和感」これこそが、成長の入り口になることが多い。
問題解決は「新しい発見」と言い換えられる
問題を解決すると聞くと何かを壊したり、戦ったりするようなイメージを持つ人もいる。
だが実際には、問題解決とは「新しい発見」に近い。
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こうすれば楽になる
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こう考えれば理解しやすい
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こう見れば別の選択肢がある
問題を解いた瞬間、世界の見え方が少し変わる。
それは、知識が増えたというより、視点が増えたという感覚に近い。
知識よりも「見方」が増えていく
成長を続けている人を見ていると、必ずしも知識量が突出しているわけではないことが多い。
それよりも、
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物事を複数の角度から見られる
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一つの答えに固執しない
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状況に応じて考え方を切り替えられる
こうした「見方の多さ」が際立っている。
これは、問題を見つけ、解決してきた回数が多い人ほど身についていく。
一つの問題を解くたびに、世界の解像度が少しずつ上がっていく。
成長は直線ではなく、階段のようなもの
成長というと、毎日少しずつ右肩上がりに伸びていくイメージを持ちがちだ。
だが実際は、そう単純ではない。
しばらく停滞したように感じる時期もあれば、ある日突然、理解が一段深まる瞬間もある。
これは、
問題を解いた分だけ、次の視点に上がる
という階段構造に近い。
焦っても、階段は一段ずつしか上がれない。
だが、確実に積み重なっていく。
今日より明日、明日より明後日へ
成長を考えるとき、
他人と比べる必要はほとんどない。
重要なのは、
今日の自分より、明日の自分が少し広がっているか
それだけだ。
昨日は気づけなかった問題に気づけた。
昨日より、少しだけうまく説明できた。
昨日より、別の見方を受け入れられた。
それだけで十分だ。
可能性は「広がるもの」であって「跳ねるもの」ではない
よく「可能性を広げる」という言葉が使われるが、
可能性は突然跳ね上がるものではない。
地道に、静かに、少しずつ広がっていくものだ。
問題を見つけ、解決する。
その過程で、知識や考え方、見方が増える。
結果として、選べる行動が増えていく。
この積み重ねが、数年後に振り返ったとき、大きな差になっている。
成長とは「自分を更新し続けること」
成長をやめるというのは、能力が落ちることではない。
自分を更新しなくなること
だと思っている。
問題を見つけなくなり、問いを立てなくなり、「これでいい」と思考を止めた瞬間、成長は止まる。
逆に言えば、小さくても問いを持ち続けている限り、人は成長し続けられる。
人生は「切り開くもの」だと思える理由
問題を解決していくという行為は、単にスキルを上げることではない。
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自分は考えられる
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自分は工夫できる
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自分は乗り越えられる
こうした自己認識を少しずつ積み上げていくことでもある。
だからこそ、
今日より明日、明日より明後日へと可能性を広げていける人は、人生を切り開いていける
そう思う。
環境が完璧でなくてもいい。
条件が揃っていなくてもいい。
問題を見つけ、解決し、発見を重ねる。
それだけで、人生は少しずつ前に進んでいく。
小さな問いを、手放さない
人生で成長していくために必要なのは、大きな覚悟や派手な挑戦ではない。
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小さな問題に気づくこと
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それを考え、解決してみること
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その過程を楽しむこと
この繰り返しだ。
新しい発見は、いつも日常の中に転がっている。
それに気づけるかどうか。
問いを持ち続けられるかどうか。
それが、今日より明日、明日より明後日へと、自分の可能性を広げていく力になる。
成長とは、遠くにあるものではない。
今、目の前にある「小さな問題」から、静かに始まっている。