住む現実性を考えるポルトガル

ゴールデンビザと移住の入り口

ポルトガルは、ゴールデンビザを通じて外国人投資家に居住権を開放してきました。僕自身も申請中ですが、ビザの遅延や制度変更のニュースに翻弄されながらも「住む現実性」を常に考えています。
ヨーロッパにおいては比較的敷居が低く、居住権取得後にはEU長期居住ビザへの道も開けるという意味で、家族にとって大きな価値を持つ国です。


なぜポルトガルなのか──他の候補国との比較

  • スペイン:文化・都市インフラは魅力的だが、税制面で海外所得課税などのハードルがある。

  • イタリア:フラットタックスを使えば合理的だが、ビザ審査や税制設計にハードルが高い。

  • ドバイ:無税で利便性は高いが、ヨーロッパとの文化的・教育的接続は弱い。

  • ポルトガル:生活コストと治安のバランスが良く、気候も温暖。移住先としての現実性が高い。

つまり、ポルトガルは「穏やかに、手頃なコストでヨーロッパ生活を始められる国」と言えるのです。


交通の利便性と周辺都市の魅力

リスボンやポルトといった主要都市からのアクセスは想像以上に便利です。

  • 空路:リスボン空港からはヨーロッパ主要都市へ2〜3時間で直行可能。アメリカやブラジルへの便もあり大西洋のハブ。

  • 陸路:ポルトガル国内はコンパクトで、リスボンからカスカイシュやカルカヴェロスのビーチまで電車で30分程度。シントラやオビドスなどの観光地も日帰り可能。

  • 近隣国:マドリードやバルセロナへは飛行機で短時間。フランスやイタリアへのアクセスも良好。

休日には電車でビーチに行き、週末旅行でヨーロッパ各地を回る──そんなライフスタイルが日常に溶け込みます。


ポルトガルで楽しみたいこと

  • 海辺の暮らし:カルカヴェロスやカスカイシュでSUPや海辺の散歩、サイクリング。海と街の距離感が近いのが魅力。

  • 街歩きとカフェ文化:リスボンの坂道やポルトのリベイラ地区で、石畳とカフェを楽しむ。

  • 周辺観光:シントラ宮殿、エヴォラの歴史地区、ナザレの大波サーフィンなど、多様な観光資源に囲まれる。

イタリアの都市的洗練とは違い、「ゆるやかで優しい時間」が流れるのがポルトガルらしさです。


子供の教育機会

リスボンやカスカイシュ周辺には、インターナショナルスクールが複数存在します。

  • セント・ジュリアンズ・スクール(カスカイシュ)

  • キングス・カレッジ・カスカイシュ

  • カロル・インターナショナル・スクール

学費はシンガポールやミラノと同様に年間400万円前後。ただし校舎が広く自然に近い環境が多く、子供にとっては伸び伸びと学べる環境です。
また、ポルトガル語や英語の二言語環境に触れられる点も教育的な魅力となります。


ポルトガル生活の現実性

夢のような景観の裏側に、現実的な課題もあります。

  • 家賃:リスボンやカスカイシュの人気エリアは高騰中。3LDKで月40〜60万円が相場。

  • 生活費:外食はイタリアより安いが、教育費と医療の民間利用を考えるとコストはかさむ。

  • 医療:公立医療は安価だが待ち時間が非常に長い。僕自身も子供の急病でCUF(私立)に駆け込んだ経験がある。民間保険は必須。

  • 税制:NHR(非恒常居住者制度)は廃止方向。ただしEU長期居住ビザを目指す足掛かりにはなる。

こうした課題を考慮しても、ポルトガルは「ヨーロッパ生活の第一歩」として現実的なバランスを持つ国だと感じています。


穏やかな日常と未来への投資

イタリアのミラノが「ビジネスと都市文化を楽しむ場所」だとすれば、ポルトガルは「穏やかで自由な日常を育む場所」です。

  • コンパクトでアクセスが良く、自然も街も楽しめる

  • 教育機会は豊富で、多言語環境が整う

  • コストは上昇しているが、他の西欧諸国と比べれば依然として合理的

そして何より、ポルトガルの居住は将来的にEU長期居住ビザへの道を開き、子供にとっては「ヨーロッパで自由に生きられる切符」となり得ます。

現実性と未来性を兼ね備えたポルトガル──それが僕にとって、この国を移住候補に据え続けている最大の理由です。