住む現実性を考えるイタリアのミラノ

イタリア投資ビザと居住地選び

イタリア投資ビザ(Investor Visa for Italy)は、イタリアに一定額以上の投資を行うことで居住権を得られる仕組みです。選択肢としては国全体が開かれますが、実際に「住む」となるとどこに拠点を置くかが重要な判断軸になります。
ローマ、フィレンツェ、ヴェネチア、ミラノ──いずれも有名都市ですが、僕が現実的な移住先として最有力と考えるのがミラノです。


なぜミラノなのか──他の主要都市との比較

  • ローマ:歴史的建造物や文化財が多く、観光都市として魅力的。ただし、観光客が多くインフラ面で混雑が常態化しており、生活の快適さという点では難がある。

  • フィレンツェ:美術・文化の中心地であり落ち着いた雰囲気。ただし国際都市としての利便性や教育機会の多様さは限定的。

  • ヴェネチア:唯一無二の景観を誇るが、水の都ゆえ生活インフラや移動が特殊で、日常生活には制約が大きい。

  • ミラノ:ビジネス・金融の中心であり、交通・教育・文化がバランス良く揃った国際都市。生活基盤を築くうえでの現実性が高い。

つまり、生活とビジネス・教育を両立させるならミラノが最適なのです。


ミラノの交通網──陸路と空路の圧倒的な利便性

ミラノを拠点とする最大の魅力のひとつは、交通のハブとしての強さです。

  • 陸路:高速鉄道(Trenitalia, Italo)でローマやフィレンツェへ2〜3時間、トリノへ1時間弱。チューリッヒへも鉄道でアクセス可能。車でも北イタリアやスイス・フランス方面へ気軽に行ける。

  • 空路:マルペンサ空港、リナーテ空港、ベルガモ空港の3つがあり、ヨーロッパ各地へ短時間で直行できる。シンガポールやドバイとの直行便もある。

  • 周辺都市:コモ湖、ベルガモ、ヴェローナ、ジェノヴァなど、美しい景観と観光地が1〜2時間圏内。週末の小旅行に最適。

移動の自由度が高いため、生活の充実度や「ヨーロッパを遊び場にする」感覚が味わえます。


ミラノで楽しみたいこと

僕自身がミラノで暮らすとしたら、楽しみにしたいことがいくつもあります。

  • 自転車ライフ:ミラノ市内や郊外は自転車での移動が便利で、ロードバイクやE-bikeを活用して湖やアルプスの麓まで行くことも可能。サイクリング文化も根強い。

  • アペリティーボ文化:夕方になるとバールやカフェで「アペリティーボ」(食前酒とおつまみ)を楽しむ習慣がある。気軽に立ち寄りつつ、街の雰囲気に溶け込む暮らしがしたい。

  • 周辺観光:週末には家族でコモ湖畔を散策したり、フィレンツェやヴェネチアへ小旅行。ヨーロッパ全体を生活圏として楽しむスタイルを実現したい。

観光客ではなく「住民」として楽しむからこそ、日常に彩りが加わるのだと思います。


子供の教育機会

家族で移住を考える以上、子供の教育環境は大きなポイントです。ミラノは国際都市らしく、インターナショナルスクールの選択肢が豊富です。

  • アメリカン・スクール・オブ・ミラノ

  • セントルイス・スクール

  • ブリティッシュ・スクール・オブ・ミラノ

いずれも英語ベースで教育を受けられ、IB(国際バカロレア)にも対応。
さらにイタリア語も身につけば、ヨーロッパ全体での進学・就職の選択肢が広がります。

教育費はシンガポールと同様に年間400万円前後と高額ですが、得られる経験と国際感覚を考えれば大きな価値があります。


ミラノ生活の現実性

もちろん夢だけではなく、生活コストや現実的な課題もあります。

  • 家賃:市内中心部は3LDKで月50〜70万円が相場。郊外に出れば比較的抑えられる。

  • 生活費:外食はシンガポールより安いが、輸入品や教育費は割高。

  • 税制:フラットタックス(年間20万ユーロで全世界所得を課税固定)を利用できるのは大きな利点。ただし活用には条件と準備が必要。

  • 医療:公立病院は安価だが待ち時間が長い。私立は快適だが費用がかかる。保険加入は必須。

こうした現実を踏まえつつも、総合的に見れば「生活の質」と「ヨーロッパを基盤にできる利便性」が勝ると考えています。


ミラノは「生活の現実」と「ヨーロッパの夢」をつなぐ場所

投資ビザを通じてイタリアに移住する場合、どこに住むかは単なる好み以上の判断になります。
ローマやフィレンツェの歴史や文化も素晴らしいですが、「実際に生活を営む」ことを考えたとき、ミラノの現実性と利便性は突出しています

  • ビジネスの中心であり国際都市

  • 陸路・空路ともにヨーロッパのハブ

  • 教育・文化・娯楽がバランスよく揃う

  • 生活コストは高めでも、税制と利便性で補える

僕にとってミラノは、単に「住んでみたい街」ではなく、「生活の現実」と「ヨーロッパでの夢」を両立できる街として最有力の選択肢なのです。