ポルトガルのビザ停滞から次の選択肢へ
私の場合、ポルトガルのゴールデンビザがいまだに発給されないため、他の移住先を真剣に検討せざるを得ません。
その中で最有力と考えているのがイタリア。そう、あの歴史と文化に彩られたイタリアです。
イタリアといえば、観光地としてまず名前が挙がるのはローマ、フィレンツェ、ヴェネチアでしょう。中でもローマは最大の観光地であり、同時に行政の中心地でもあります。私自身ローマは大好きですが、生活拠点として考えたときには少し違った評価になります。
ローマの現実──観光の栄光と生活の不便
ローマは街全体が観光地と言えるほど見どころが多く、世界中から観光客が押し寄せます。そのため、日常生活を送るうえでは観光客の多さが負担に感じられることもあるでしょう。
さらに、都市交通は必ずしも十分に整備されているとは言えず、車がないと移動がやや不便です。加えて、近年はゴミ回収問題が発生しており、適切に処理が追いつかないケースも報じられています。私が2015年頃に訪れた際にはそれほど目立ちませんでしたが、最近はそれが顕在化しているようです。
観光で訪れるには最高の都市ですが、生活拠点とするには課題も見えてきます。
ミラノ──イタリア経済の中心地
これに対して、私が移住先として魅力を感じているのがミラノです。ミラノはイタリア経済の中心であり、金融やファッション、ビジネスのハブとして機能しています。
子どもの教育環境も充実しており、インターナショナルスクールの選択肢が豊富です。さらに、イタリアで唯一の日本人学校が存在し、日本語補習校もあるため、日本とのつながりを重視する家庭にとっては安心材料となります。
都市交通の利便性も大きな魅力です。電車やバスが広範囲に整備されており、車を持たなくても十分に移動が可能です。
観光ハブとしての立地
ミラノ自体の観光名所は、ドゥオーモやスフォルツァ城、レオナルド・ダ・ヴィンチの「最後の晩餐」などに限られます。そのため観光客で街が溢れかえる印象はローマほど強くありません。
しかし、ミラノは周辺都市へのアクセスに優れた「観光ハブ」としての特徴があります。
-
北へ行けばコモ湖やマジョーレ湖
-
西へ行けばトリノ
-
東へ行けばヴェローナ、シルミオーネ、そしてヴェネチア
-
南へ行けばジェノヴァ、ボローニャ、フィレンツェ
いずれも日帰りまたは短期間で訪れることが可能で、日常的に気軽に小旅行を楽しめる環境です。
住環境としての魅力
こうした点を総合すると、ミラノは「生活の拠点」として非常に魅力的です。
-
子どもの教育環境が整っている
-
経済都市として病院などのインフラが充実
-
公共交通で日常生活が十分に完結
-
観光客過多ではなく、比較的落ち着いた都市環境
-
周辺都市や自然へ日常的にアクセスできる立地
つまり、観光都市としての華やかさよりも、生活基盤としての利便性やバランスを重視するなら、ミラノは最高の立地なのではないかと考えています。
ポルトガルのビザ停滞に直面し、次の移住先を模索する中で浮かび上がったのがイタリア、そしてミラノでした。ローマのように観光的な魅力にあふれる都市ではないかもしれませんが、生活拠点としての現実的な条件を考えると、むしろミラノの方がバランスが取れているように思います。
今後の選択肢を見極める上で、イタリアの投資ビザ制度や税制も含めてさらに検討を進めていくつもりです。
👉 本記事は、移住候補地としての個人的な考察です。実際に移住を検討される方は、現地視察や専門家への相談をおすすめします。