個人的にはレバレッジ取引は非推奨

レバレッジ取引とは

レバレッジ取引は自身の持つ資金を何倍にも膨らませた金額の取引を行うことができます。それによって利益を大きくすることができる反面、マイナスにも同様に作用する為、致命的な損失を被るリスクがあります。
レバレッジ取引の最たる例はFX(外国為替証拠金取引)だと思いますが、その他にも株式の信用取引や日経先物、コーヒーや金などの商品先物取引、暗号資産の先物取引などがあります。国からの規制があったりするため、それぞれにレバレッジを掛けられる上限が定められています。また、海外の会社ではレバレッジの規制がないため、100倍を超える高倍率のトレードを行うこともできたりします。

レバレッジ取引は精神的負担が大きい

さて、そんな中で私はレバレッジ取引はあまりオススメしません。
私自身が商品先物取引や外国為替証拠金取引の会社に勤めた経験があるとはいえ、やはりオススメしません😅 FXでレバレッジ取引を10年間ほどやりましたが、損益の変動が大きすぎて疲弊が大きく、今はもう手を引いています。
例えば、預貯金が300万円の状態で、100万円をFX会社に入れてレバレッジ取引をするとします。

レバレッジ20倍 = 2000万円の取引
ドル/円=100円 20万通貨 買 必要証拠金80万円 証拠金維持率125%

ここから2円円安(ドル/円=102円)に動いたとすると

20万通貨 × 2円 = 400,000円の含み益

となりますが、逆に100円から2円円高(ドル/円=98円)に動いたとすると

20万通貨 × 2円 = 400,000円の含み損

となります。また、レバレッジ取引は投下資金以上の取引をする性質上、預入資金がどれだけ評価上で減ったら「ロスカット」を執行するかというのが定められています。ロスカットはほとんどの場合、保有しているポジションを全て決済されます。このロスカットの執行基準は証拠金維持率100%のところもあれば50%のところもあり、会社によってまちまちの状態です。仮に100%の会社で取引をしていた場合に、上記の「400,000万円の評価損」となると、

預入100万円 ー 評価損40万円 = 口座評価額60万円
口座評価額60万円 ÷ 必要証拠金80万円 = 証拠金維持率75%

となり、すでにロスカット基準を下回っている為ロスカットが執行されるという流れになります。ロスカットが執行されば当然ながら評価損が評価ではなく実損失となります。
レバレッジ取引はこのように、預入資金の何倍もの取引ができるという魅力的な商品ではありますが、利益も損失もレバレッジ倍返しというものなので、損益の浮き沈みが激しいと同時に、精神的なダメージも大きくなると言えます。

自分にあった適切なリスクを取ろう

「リスクを冒さないことこそ、最大のリスクだ」(UQモバイルのCM)と今CMで流れていますが、確かにリスクを冒すことは大事ですが、必要なのは自身にあった適切なリスク。
レバレッジ取引が合う人もいるでしょうし、損失や精神をコントロールできる人なら問題ないと思います。しかし、場合によっては失うものがお金だけではすまなくなる場合もありますので、ご利用は計画的に。ご自身にレバレッジ取引が合うかどうかは少額で試してみて額を大きくしていくのがいいかもしれません。

なお私の場合は、現物取引による損益の方が遥かに大きいにも関わらずレバレッジ取引の小さな動きがきになってしまうため、レバレッジ取引が合わないのだと思います笑 もし、私のようにレバレッジ取引が精神的に合わなかったり、しんどかったりした場合は無理せず、レバレッジ取引をやめることをオススメします。