「歴史の中に住む」という贅沢
ポルトガルは、ローマ帝国時代から大航海時代を経て現代まで、数多くの歴史が積み重なった国です。
観光で訪れても圧倒されるその街並みを、移住すれば日常の一部として体験できる。
「旅行者」と「居住者」の最大の違いは、歴史を“急いで見る”のではなく、“暮らしに溶け込ませる”ことにあるでしょう。
リスボン──坂と路面電車の街を歩く
リスボンの旧市街アルファマは、迷路のような坂道と石畳が続き、歩くだけで中世の世界に入り込んだかのような気分になります。
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トラム28番:木製シートの路面電車に揺られながら、街の名所をゆっくり眺める
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ミラドウロ(展望台):サン・ジョルジェ城から一望するオレンジ色の屋根とテージョ川
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ファドの響く路地:夜は小さな食堂から哀愁漂うファドの歌声が流れる
観光で一度訪れるのも感動的ですが、移住すれば**「週末の散歩コース」**としてアルファマを歩ける。これが何より贅沢です。
ポルト──ドウロ川と石畳の街並み
北部の都市ポルトは、歴史と景観が一体化した街。
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リベイラ地区:カラフルな建物が並ぶ川沿いの旧市街。石畳を歩きながら、川風を感じる散歩は格別。
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ドン・ルイス1世橋:橋の上から眺める夕陽とポルトの街並みは、何度見ても飽きない。
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ポートワインのワイナリー群:歴史ある蔵が並び、ワインを味わいながら街の成り立ちを実感できる。
住んでいれば「今日は川沿いを歩こう」「明日は丘の上まで登ってみよう」と、小さな発見を積み重ねる散歩ができるのです。
シントラ──宮殿群に触れる日常
リスボン近郊にあるシントラは、ユネスコ世界遺産にも登録される宮殿都市。
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ペーナ宮殿:カラフルで幻想的なお城。ディズニーのモデルとも言われる。
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ムーアの城跡:石造りの城壁から眺める大西洋と山々の絶景。
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キンタ・ダ・レガレイラ:秘密の井戸や神秘的な庭園はまるで迷宮。
観光地として人気ですが、移住すれば「休日に気軽に散策できる庭」のような存在になる。
エヴォラ──ローマの記憶をたどる
首都から少し離れた内陸の街エヴォラは、落ち着いた空気とローマ遺跡が共存する場所。
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ディアナ神殿:西暦1世紀のローマ神殿がそのまま残る
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白壁の旧市街:アンダルシアにも通じる穏やかな街並み
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ボーン・チャペル:人骨で装飾された礼拝堂は「死を忘れるな」というメッセージを伝える
こうした街をじっくり歩くのは、時間に追われない移住者だからこそできる贅沢です。
季節ごとに違う街歩きの楽しみ
観光で訪れるとどうしても「夏のハイシーズン」に偏りがちですが、移住すれば四季を通じて街を味わえます。
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春:ジャカランダの花が咲き誇るリスボン
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夏:祭りで賑わうサーディン料理の屋台街
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秋:ワイン収穫祭に合わせた街の彩り
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冬:人の少ない旧市街を静かに歩き、歴史の深みを堪能
同じ街でも、季節によって全く違う表情を見せるのがポルトガルの魅力です。
まとめ──歴史と共に生きる暮らし
ポルトガル移住後にしたいことのひとつは、リスボン、ポルト、シントラ、エヴォラなどの歴史都市を「住む人の視点」で歩き尽くすこと。
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トラムや坂道に揺られながら街並みを楽しむ
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世界遺産の宮殿やローマ遺跡を日帰り圏で堪能する
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季節ごとに変わる街の表情を知る
旅行では一度きりの体験でも、移住すれば何度でも繰り返せる。
「歴史と共に暮らす」──それこそが、ポルトガルに住む最大の贅沢のひとつだと感じます。