2025年5月、ビットコイン(BTC)の価格が史上初めて11万ドルを突破し、時価総額は2.18兆ドルに達しました。これにより、ビットコインはAmazonの時価総額を上回り、世界で5番目に価値のある資産となりました 。
この急騰の背景には、地政学的リスクの高まりや法定通貨の価値下落への懸念、そして制度的な支持の拡大など、複数の要因が絡み合っています。特に、アメリカ・テキサス州でのビットコイン準備金法案「SB21」の承認や、主要金融機関による暗号資産への関与が注目されています。
ビットコインの価格上昇と時価総額の推移
ビットコインの価格は、2025年5月22日に11万ドルを超え、時価総額は2.18兆ドルに達しました 。これにより、ビットコインはAmazonを抜いて世界で5番目に価値のある資産となりました。
地政学的リスクと法定通貨への不安
世界各地での地政学的緊張の高まりや、インフレ率の上昇、法定通貨の価値下落への懸念が、ビットコインへの関心を高めています。特に、アメリカではインフレ率の上昇が続いており、投資家は資産の価値を守る手段としてビットコインを選択する傾向が強まっています。
テキサス州のビットコイン準備金法案「SB21」
2025年5月21日、テキサス州下院はビットコイン準備金法案「SB21」を101対42で可決しました 。この法案は、州がビットコインを戦略的準備資産として保有することを目的としており、州の経済的回復力を高めるとともに、投資戦略の多様化を図るものです。この動きは、他の州や国にも影響を与える可能性があります。
機関投資家と企業の参入
主要な金融機関や企業もビットコインへの関与を深めています。JPMorgan Chase、Morgan Stanley、BlackRockなどの大手金融機関は、ビットコイン関連のサービスを拡充しています 。また、企業もビットコインへの投資を進めており、例えば、マイクロストラテジーは最近7億6500万ドル相当のビットコインを追加購入しました。
ビットコインとゴールドの比較
現在、ゴールドの時価総額は約22.4兆ドルであり、ビットコインの約10倍です 。しかし、ビットコインの価格が約112万ドルに達すれば、ゴールドの時価総額に匹敵することになります 。このような比較は、ビットコインが「デジタルゴールド」としての地位を確立しつつあることを示しています。
ビットコインの本来の目的と現在の役割
ビットコインは、2009年にサトシ・ナカモトによって開発され、中央集権的な金融システムへの代替手段として誕生しました。当初の目的は、政府や中央銀行の介入を受けない分散型の通貨を提供することでした。しかし、現在では、ビットコインは法定通貨とは異なる資産クラスとして、インフレヘッジや価値の保存手段としての役割を果たしています。
ビットコインの価格上昇と時価総額の拡大は、地政学的リスク、法定通貨への不安、制度的な支持の拡大など、複数の要因が絡み合った結果です。特に、テキサス州でのビットコイン準備金法案の承認や、主要金融機関・企業の参入は、ビットコインの信頼性と価値を高める要因となっています。今後、ビットコインがゴールドの時価総額にどこまで近づけるか、そしてその過程でどのような役割を果たしていくのかが注目されます。

