ワインの国に住むからこそ
イタリアといえば世界屈指のワイン大国。北はピエモンテやロンバルディアから、中央のトスカーナ、南のシチリアに至るまで、土地ごとに多様なブドウとワイン文化があります。そんな国に移住するのなら、ただ飲むだけではもったいない。「自分専用のワイン」をつくる──これが僕のやりたいことの一つです。
ステップ1──記念ラベルで“マイ・ボトル”を
移住初期からいきなり農園を持つのは現実的ではありません。そこでまずは、既存のワイナリーに頼んで自分専用ラベルのワインを作る。
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ワイナリーによっては数百本単位からオリジナルラベルを請け負ってくれる
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家族の記念写真や、その年の思い出をラベルに印刷
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引っ越し祝い、子供の成長記録、友人へのギフトにも使える
「このボトルはうちの家族の物語」と言えるワインは、ただ飲む以上の価値を持ちます。
ステップ2──農園を借りて、自分のブドウで
ゆくゆくは農園の一部を借りて自分のブドウを育てることを目指したい。ワインにして年間400本前後の収量が見込めるくらいの規模。これは自宅消費+親しい人への贈答にちょうど良い数です。
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契約農園方式:ブドウ畑の一区画を年間契約し、栽培・収穫はワイナリーが代行。ブドウの出来に合わせて醸造してもらう。
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共同プロジェクト:地域のワイン協同組合に参加し、決まった割り当てを自分のワインに仕上げる。
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DIY要素:収穫祭や瓶詰めのタイミングで自ら手を動かし「つくる実感」を得る。
こうして出来たワインを、その年の家族写真入りラベルで保存。年月ごとに味が熟成していくのと同時に、家族の歴史も刻まれていく──これこそ移住ならではのライフワーク。
ワイナリーの肩書きを持つ面白さ
年間数百本のワインでも、正式に瓶詰め・登録されれば自分のワイナリー名を冠することができる場合があります。
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「家族ワイナリー」の名刺を持つ
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来客や友人に“自分のワイン”を振る舞う
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将来、限定販売やチャリティに使うこともできる
大きなビジネスにする必要はありません。むしろ**「自分と家族のための小さなワイナリー」**という肩書きは、趣味以上・事業未満の絶妙なステータスになるでしょう。
実現可能性を考える
夢物語に聞こえるかもしれませんが、実際にはイタリア各地で個人向けに小規模なワイン生産をサポートするサービスがあります。
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カンティーナ(ワイナリー)と契約すれば、最低ロット数百本から可能
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コスト目安:ボトル1本あたり5〜15ユーロ程度(農園・地域・ラベル加工による)
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必要な手続き:商業販売をする場合はライセンスや税申告が必要だが、自家消費やギフトの範囲ならシンプル
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地域選び:トスカーナやピエモンテはワインブランド力が強いが、ロンバルディアやヴェネトでも充実した受け皿あり
つまり、「まずはラベルから始め、次に農園契約」へと進めば、無理のないステップで夢を現実にできるのです。
家族の歴史をボトルに込めて
イタリアに移住するからこそ実現できる**“自分のワイン”づくり**。
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初期はオリジナルラベルで数百本
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次の段階で農園を借り、年間400本規模の自家ワインへ
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家族写真入りのラベルで歴史を刻む
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やがて「小さなワイナリーのオーナー」として名乗れる日が来るかもしれない
ワインはただの飲み物ではなく、土地・気候・文化・家族の時間が詰まった液体の記録です。
この記録を自分の手でつくり出すことができたなら、移住生活はより豊かで意味のあるものになるでしょう。