シンガポールでの生活も5ヶ月が過ぎ、年末年始のタイミングで日本に一時帰国しました。久しぶりの日本は懐かしさを感じる一方で、改めてシンガポールとの違いに気付かされる場面も多く、さまざまな思いがよぎりました。この記事では、一時帰国中に感じた和食や雰囲気の違いから、人々の態度、生活コストに至るまでを深く掘り下げ、シンガポールと日本の生活を比較していきます。
やっぱり日本の和食は格別
久しぶりに日本で味わった和食は、やはり格別でした。シンガポールでも和食レストランは多く、品質の高い料理を提供しているお店もありますが、どうしても何かが少し違う。日本に戻って改めて感じたのは、素材そのものの鮮度や味わい、そして細やかな調理技術の素晴らしさです。
特に刺身や寿司など、生魚を扱う料理は日本ならではのもの。シンガポールの市場事情や輸送の距離を考えると、この違いは仕方のない部分ですが、それでも「本場の味」というものを再認識しました。
正月の雰囲気──日本独特の空気感
日本の正月は特別です。空気の冷たさや街中に流れる穏やかな雰囲気、神社への初詣など、正月ならではの「非日常感」が漂います。シンガポールは年中温暖な気候のため、クリスマスや年末年始のイベントは華やかでも、「季節の移ろい」という感覚はほとんどありません。
日本では寒さと乾燥の厳しさが身に沁みますが、その寒さがあるからこそ感じられる温かさや、年明けの新しい気持ちがあるのかもしれません。シンガポールで暮らしていると、こうした季節の変化による気分の切り替えが少ないため、日本の正月の空気を久しぶりに吸ったことで、一種の懐かしさと安らぎを覚えました。
人々の態度──苛立ちと子供への対応の違い
一方で気になったのは、日本では苛立っている人や怒りっぽい人が多いということです。電車内や店舗、街中での些細な場面で、ピリピリした雰囲気を感じることが少なくありませんでした。
特に子供に対する態度には、大きな違いを感じました。シンガポールでは、公共の場でも子供に対して比較的寛容で、ベビーカーを押していると自然に道を譲ってくれる人が多くいます。しかし日本では、ベビーカーに平然とぶつかってくる人や、周囲を気にしない大人も少なくありません。もちろん優しい人もいますが、総じて子供連れには厳しい環境だと感じました。
生活コストの違い──交通費と物価のギャップ
シンガポールと日本を比較して最も大きなギャップを感じたのが、交通費です。シンガポールの公共交通機関は非常に安く、タクシーも比較的リーズナブルです。例えば、シンガポールでは空港から自宅まで25分ほどの距離でも30シンガポールドル(約3,000円)程度。しかし、日本では横浜の「みなとみらい」から「シーパラダイス」まで30分ほどタクシーを使った際に約1万円かかり、その価格差に驚きました。
また、野菜の物価も日本は変動が激しく、季節や供給状況によって大きく上下します。一方、シンガポールは輸入品が多いにもかかわらず、価格は比較的一定で安定している印象を受けました。こうした物価の違いを考えると、日本の生活コストは意外と高いと感じざるを得ません。
人の密集具合──広さと人のバランス
年末年始の日本は、人が同じ場所に密集しやすいという印象を受けました。ショッピングモールや子供の遊び場など、どこに行っても混雑しており、人の流れに気を配りながら移動する必要がありました。
シンガポールは国土が狭いため、理論的には人が密集しやすいはずですが、不思議とそうした圧迫感はあまり感じません。もちろん私自身が比較的空いている場所を選んでいるということもあるかもしれませんが、日本の混雑具合は独特であり、特に子供連れにとっては疲れる環境だと感じました。
日本は旅行で戻るくらいがちょうどいい?
今回の帰国で改めて感じたのは、「今の自分にとって、日本は旅行で数日戻るくらいがちょうどいい」ということです。もちろん、日本は素晴らしい国であり、和食や正月の雰囲気など魅力的な要素も多いですが、一方でシンガポールの快適な生活環境に慣れた身としては、長期間滞在することには少し抵抗を感じます。
シンガポールは温暖な気候、効率的な公共交通機関、子供に優しい環境など、日常生活をストレスなく過ごせる要素が揃っています。一方で、日本は季節感や文化的な豊かさが魅力的であり、短期間の旅行でその良さを味わうには最適な場所だと感じました。
住む場所と訪れる場所の違い
今回の日本への一時帰国を通じて、「住む場所」と「訪れる場所」の違いを改めて実感しました。シンガポールは日常生活を快適に送るには適した場所であり、日本は旅行で訪れ、文化や食を楽しむのに最適な場所です。
このように、どちらの国にもそれぞれの良さがあり、それを知ることでより豊かな生活を送ることができると感じています。シンガポールでの生活を続けながら、これからも日本を時折訪れ、その良さを再発見していきたいと思います。