株式・先物・為替:投資はまず対象の選別から[商品先物編]

こんにちわ。

さて、投資をするにはまずその投資対象を決めねばなりません。前回に引き続き、投資対象の選別の一助となるものをご紹介できればと思います。

今回は「商品先物取引」についてです。皆さんはこの「商品先物取引」について、どのような印象をお持ちでしょうか。私が学生の頃は、就職活動の際に「先物には進むなよ」といわれるほど、悪いイメージが定着した存在でした。皆さんの中にも、映画やドラマで「先物で大損した!」という場面を目にされた方は多いかと思います。

しかし私は、「商品先物取引」につき、それほど悪い印象はもっていません。なぜなら、リスクを認識した上でなら、さほど恐れるほどのものではないからです。言い換えれば、悪い印象がもたれるのは、リスクを知らなかった或いは知らされなかった場合かと思います。

また、商品先物取引でかねてから問題となっていたのは「過剰な勧誘」です。執拗な勧誘を受けた挙句、取引→大損。このような取引経過となれば悪い印象を持つほかありませんが、最近ではオンライントレードの普及も進み、自己責任による「自由な売買」も確立されたと言えます。また、法律による規制も厳しさを増し、「過剰な勧誘」問題が沈静化しつつあるのも先物業界として一歩前進と評価できると思われます。

商品先物取引における投資対象は、皆さんにとって馴染みの深いものもあれば、縁遠いものもあります。一般的に有名なのは「金」や「ガソリン」。普段から食しているもので言えば「コーン」や「大豆」「コーヒー」といったところでしょうか。証券では「東京証券取引所」が最も出来高がありますが、いわゆる首都集中か、商品先物でも最も出来高があるのは「東京工業品取引所」と「東京穀物商品取引所」という、東京所在の2大取引所となっています。

先物取引も、価格の上げ下げによって利益を得たり損失を出したりします。証券と大きく違うのは、「売」から入れること。株式取引を現物で行っているような場合には、利益のでる取引は“株式を買って→高くなったら売る”という手法のみですが、先物取引では“商品を売って→安くなったら買い戻す”という手法も可能にしています。なぜそのようなことが可能か、というのは、また次の機会に。また、価格の上下動の要因ついては、株式とさほど変わりはありません。

先に述べたように、商品先物取引をうまく付き合うにはリスクを十分に理解することが重要です。ハイリスク・ハイリターンと言われる所以はそこにあると言っても過言ではありません。しかし、それもまた次の機会に。

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